メモ的なブログ

基本的には私のメモになると思います。

ARCore Geospatial APIのサンプルがビルドできない罠(Balloon Pop)

はじめに

ARCore Geospatial APIとは、Google I/O 2022で突然発表されたGoogleストリートビューの画像を元に提供されているVPSのようです。

Googleから公式にいくつかのサンプルが公開されていますが、今回はARCore Geospatial APIとFirebaseを利用したマルチプレイヤー体験が可能なサンプル「Balloon Pop」を動かしてみようと思ったら思わぬ罠があったよ、という話です。

github.com

罠とは?

おおむね上記のGitHubに書いている手順が丁寧に書かれているので、そのままやればだいたい大丈夫です。 ただひとつだけ罠があります。それは・・・

プロジェクトに設定されているARCore Extensionsのバージョンが古い

プロジェクトを落として来た直後の「ARCore Extensions」のバージョンは「1.30.0」。

しかし、ARCoreの新機能を見ると、今回のARCore Geospatial APIが追加されたバージョンは「1.31.0」です。 このため、ARCore Geospatial API関連のAPIが存在しておらずビルドエラーのままになってしまい、動かす事ができません。

解決方法

ARCore Extensionsをバージョンアップしましょう。

「Window -> PackageManager」を開きます。 PackageManagerの左上で「In Project」にすると、最初は「1.30.0」のARCore Extensionsが設定されているのがわかると思います。

「In Project」左にある「+」ボタンを押して、「Add package from git URL」を選択します。

表示されたテキストフィールドに以下のURLを指定して「Add」を押します。

https://github.com/google-ar/arcore-unity-extensions.git

すると無事にARCore Extensionsのバージョンが「1.31.0」になるので、GitHubの手順通りにやればビルドできるようになると思います。

ちなみに

同時に公開されている別のサンプル「PocketGarden」はローカルに「1.31.0」のパッケージを持っていて、そちらを参照しているっぽいので大丈夫そうです。 github.com